ビエケスより、ロバート・ラビン氏(CPRDV)の声明

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2000/05/23
ビエケスの救援と発展のための委員会(CPRDV)
Box 1424 Vieques, Puerto Rico 00765 Telfax (787)741-0716
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ロバート・L・ラビン・シーガル/Robert L. Rabin Siegal

キャンプ・ガルシア・ゲート前 2000年5月20日
正義と平和のためのキャンプ
ビエケスの平和のための行動の中で、
ロバート・L・ラビン・シーガル氏の声明

半世紀以上にわたって合衆国海軍は、その存在と軍事行動によってビエケスの住民の権利を日々踏みにじってきた。合衆国海軍こそが、我々の地域の根本問題である。海軍は我々の地域にガンなどの病気を持ち込み、我々の土地と、天然資源、文化資源を管理している。海軍は我々の漁師たちの邪魔をし、我々の経済発展を阻害している。プエルト・リコ本島とのごく自然な最短距離のルートは海軍に管理されている。海軍はビエケス島において、プエルト・リコ人に対するジェノサイドを執行しているのだ。
私たち人民はは軍隊の存在という無残な状況を終焉させ、60年にわたって海軍に占領されてきた私たちの土地を取り戻し、「平和なビエケス」の新時代を切り開こうとしている。
私たちは、プエルト・リコ本島やその他の地域から駆けつけてきてくれた何千という人々とともに、この一年間にわたって、平和的な戦いを継続してきたし、巨大な海軍を前にして人間の歴史に特筆すべき勝利を獲得してきた。ただ一発の弾丸も発射されることなく、私たちを拘束したものたちに対する反撃さえ行わず、なおかつ私たちは3万名以上の兵士と、空母や潜水艦を含む30隻以上の艦船の活動を停止させた。
私は過去20年にわたって、かかる英雄的なビエケスの人民の闘いに参加できたことを名誉と感じている。外国人として私に与えられているおおきな特権、すなわち、高貴な人民のみが持ち得る勇気と犠牲の心を存分に示したこの質素な地域の人々とともに生活し、労働し、学び、闘うということ、それらの栄誉を私は十分に認識している。
現在キャンプ・ガルシアのゲート前に配置され、私たちと向き合っているプエルト・リコの警察官の諸君については、機動隊のメンバーによって私が襲われた先日の事件を踏まえて、以下のような声明を発しておかねばならない。
第一に、私は彼らに対して、何らの悪意も感じていない。彼らが私に対してとった行動について、私は寛恕するし、彼らがもう一度私を襲撃したとしても、私はそれを寛恕するであろう。

一年前ならば、私は違った態度を取っていたかもしれない。憎悪と反撃への欲望が、私を暴力的行動へと導いていたかもしれない。しかし、この長期にわたる非暴力・市民的不服従の経験、しばしば肉体的にも感情的にも困難を伴うこともあった過程から私は、教区牧師のファザー・ネルソン、メソジスト教会のルーシー・ロザリオ牧師、さまざまな宗派のグループの人々、無宗教の人々、平和と生命に献身するプエルト・リコとその他の多くの人々の範に学ぶことができた。射爆場に立ち入り、ビエケスの平和のために、自らの生命を危険にさらす勇気あるたくさんの男女を私は目撃した。平和というものの意味について、それは生活のあり方、物の見方、他者に対する接し方なのだということを学んだ。この生き生きとした闘いに参加することで、このような精神的な成長を私に与えてくれたビエケスの人々に対する感謝の気持ちを、私は生涯忘れないであろう。
私は、すべての皆さんがこの平和のメッセージを伝えてくださることをお願いする。私たちが受けた暴行から生ずるあらゆる怒りを合衆国海軍に向けることをお願いする。ビエケスにおいて問題なのは、合衆国海軍であって、決してプエルト・リコ警察ではないのだ。
私はこの機会に、ここで働くことを余儀なくされているプエルト・リコ警察の男女の置かれている悲惨な状況を糾弾しておきたい。彼らは衛生施設や食事も不十分なまま、長時間にわたるシフトで昼夜を分かたず屋外で働かされている。家族から長期にわたって遠く隔たれ、彼らや家族には精神的なプレッシャーがかかっている。彼らもまた、多くの不正義の犠牲者である。
彼らは自ら選択してここに来たのではない。合衆国海軍、私たちの仲間の死亡について責任を有する当の海軍の警護という道義を欠いた行動を命じられてここにやってきたのだ。人民の圧倒的多数の感情に反し、ビエケス地域住民の中で極めて居心地の悪い状況に、彼らは置かれているのだ。
この事によって彼らが成した暴行を正当化されるわけではない。しかし、彼らがここにいること、彼らの存在に対する私たちの態度について、考え直してみることが必要だ。私たちは攻撃ではなく平和という道義的な高さを維持する必要がある。
プエルト・リコ警察は海軍がトレド警視総監対してに配備を命じたからここにいるのだ。より緊張を醸し出し、暴力行為を誘発するために、抑圧と脅迫の道具として配置されたのだ。彼らの思うつぼに陥ってはいけない。平和への希望に立脚した私たちの強さをもって、海軍の暴力に応えなければならない。警察の残虐行為に直面して、私たちはなお強固に平和的・市民的不服従の立場を堅持し、ビエケスの平和のための闘いに私たちのエネルギーを集中する。その闘いとはすなわち、合衆国海軍をビエケスから撤収させることに他ならない!
私たちには平和的行動から背を向けることを想像することさえできない。ビエケスの平和への闘いの原理的手段である平和的・市民的不服従からの転換を、一分たりとも考えてはならない。
ビエケスの平和に至る道のりが、私たちに加えられた暴力によって変更することはない。

ロバート・ラビン
ビエケスの救援と発展のための委員会(CPRDV)

合衆国海軍は、ビエケスから撤収せよ!

Island Cousins' Network


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