「ポンちゃん」的日常(2)


ぽんちゃんが来てから、一週間になる。その間「うんこ」は3回か4回しかしてない。毎日たくさん食べるのに、うまく出てくれないのだろう。おなかがパンパンに張っている。



下半身が麻痺しているのだから、肛門の筋肉も機能しないのかもしれない。人間もそうなのかもしれないが、子猫は、最初、うまくうんこができないのだが、母親が肛門をなめてやって、その刺激で脱糞できるようになるんだそうだ。

いくら親代わりとはいえ、まさか私が「なめる」わけにはいかない。新聞紙の上をおなかを引きずって歩くから、下腹部がつねに汚れている。脱脂綿に消毒用の「中性水」をしみこませて、拭くことにした。それが肛門の周りを刺激することになるかもしれないからね。



背中に外傷があって、なかなか治らない。だから仰向けにするとひどく痛がって機嫌悪いから、こんな風に左手で持ち上げたまま、右手でコットンを袋から取り出し、中性水のビンのふたを開けて、コットンにふりかけ、・・・興味津々で近づいてくるほかの猫たちを追い払い、・・・かなり忙しい。下にはいつうんこが落下してもいいように、新聞紙を敷いて。



それでも、うんこが出てくれると、ほっと安心する。

私はこんなにバカみたいに犬猫を飼うことになって、一日の大半を「うんこ」に忙殺されている、といっても過言ではない。でもね、最近は少し達観してきたよ。私たちは、ご飯を食べて、それをうんこに変えるだけの機械だ。私たちは、口腔から直腸にいたる、単なる「管」だ!ってね。

ご飯を食べること、うんこをすること、これが「生きる」ということの根幹を形成している。



正月早々、うんこ談義になってしまってすまんね。

ジェリーさんとトラちゃんとぽんちゃん、3人でくつろいでおります。


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