• 1のn乗根とは?

    n=2 n=3 n=4 n=5
    n=6 n=7 n=8 n=9
    つねに実数1を解にもつ。nが奇数の場合は実数解は1のみであり、nが偶数の場合は実数解は1及び-1である。
  • -1のn乗根とは?

    n=2 n=3 n=4 n=5
    n=6 n=7 n=8 n=9
    つねに実数解をもつとはいえない。nが奇数の場合は実数解-1をもつが、nが偶数の場合は実数解をもたない。
  • 自然数nおよび実数aに対して、なる表記が、一意的であるためには、次のように定義せざるを得ないだろう。
    1. a≧0でなければならない。
    2. xn=a  (ただしa>0)  には二つの実数解があるが、そのうちの正のものを採用する。
      a=0ならば、この数は0を表す。
    または、
    1. a>0ならば、xn=a  には二つの実数解があるが、そのうちの正のものを採用する。
    2. a=0ならば、この数は0を表す。
    3. a<0ならば、この表記はnが奇数のときのみ意味をもち、とする。
  • では次に、自然数nおよび実数bに対して、なる表記は何を意味するか?
    • nが偶数ならば、bの正負にかかわらずbn≧0であるから、
    • nが奇数ならば、
      • b>0のとき、bn>0、したがって
      • b<0のとき、bn<0、したがって
    • つまり、いずれの場合も、で差支えないことがわかった。